ただ誠実に。

本質で魅せる「美」のお手伝い。

創業48年　サヨ美容室グループ

長岡市豊町　【サヨ美容室】

日本髪の技術を持つ希少な美容室として。

　女性の美を追求し続ける老舗美容室が長岡にある。昭和45年創業、親子二代で技術を継承してきた「サヨ美容室」。長いキャリアの中で培われた”個性を生かすスタイリング”は、時代の流れと共に変化しながらも“一過性ではない美”を提供してくれる。

ヘアサロンとして地元の人たちに親しまれながら、同時に力を入れてきたのがブライダル事業。和装･洋装からカジュアルなスタイルまで、花嫁の希望に合わせたセットを提案してくれる。最近ではカツラでのスタイリングが主流となった日本髪も、「サヨ美容室」なら自分の髪で結い上げてくれる。この全国的にも希少なスキルは、講師として海外のヘアショーでも披露されてきた。

　日本に留まらず世界でも注目されるサロンが心掛けてきたこと、それは“お客様の髪を傷みから守る弱酸性美容法”だ。弱酸性の薬液でカラーやパーマをすることで、健康な地肌を育み美しい髪を生みだす。見た目だけでなく本質から磨き上げてくれるその技術で、これからも街の人たちに愛され続けるだろう。

日本古来から続く伝統美は日本人本来の美しさを高めてくれる。

　磯田社長の細やかな手さばきに私たち取材班も魅了され続けた。毛流れを確認しながら繊細なバランスで仕上げていく。スタッフたちへの指導はもちろんだが、度々日本髪の講師としてその技術を伝えている。

日本の美容師の可能性を広げたい。

　時間を掛け、地元の人たちと厚い信頼関係を築いてきた「サヨ美容室」。女性の晴れの舞台に限らず、長岡まつりの大民謡流しでの着付けや福祉施設での出張ヘアメイクなど、地域に根付いた取り組みを行ってきた。

　先代がモットーとして掲げてきたのは「女性が生涯務められる職場環境を創ること」。創業当時は女性が働きに出ることがまだ珍しい時代ではあったものの、その言葉通り、逆境をはねのけ地元の女性たちは手に職をつけてきた。

　それから40年余りが経過し、『美容業界でもっと男性を飛躍させたい』と考えるようになった社長の磯田さん。この10年で店舗を増やしながらフランチャイズ化に成功。昨年にはベトナムで共同経営の店舗をオープン。着実に事業を拡大してきた。

　「ある程度経験を積むと、独立を意識する人も多いと思います。ですが、自身で起業して0から店を始めるのはとても大変なこと。そんな思いをしなくても、うちのグループなら県内各地、ベトナムでも働くことができる。ある程度の経験があるなら、店長としてすぐに第一線で活躍できるでしょう。これまで積み重ねてきた経験を生かし、一緒に美容業界を盛り上げていきましょう」。

　美容技術はもちろん、ブライダル･メイク･エステ･着付けまで、各種カリキュラムを設定し、スタッフ一人ひとりの技術力向上に力を入れる「サヨ美容室」。美容師として豊かな人生を歩みながらチャレンジできる環境がしっかり整っている。

　世界的な美容ブランドロレアルが行う海外でのショーにも参加。サヨ美容室が手がける日本髪の技術は海を越えて世界でも高く評価されている。

グループ店舗は長岡市に４店舗、十日町に１店舗。今回取材に伺ったのは本店と長岡駅前店。気さくなスタッフたちが笑顔で迎えてくた。

やりがいは自分次第。社長と共に描く未来。

「サヨ美容室」が推奨する“弱酸性美容法”は、お客様の美髪のためだけでなくスタッフの健康にも配慮されたものだ。カラーやパーマで使われる薬液はアルカリ性のものが一般的で、皮膚のタンパク質を壊す化学的性質が含まれている。刺激の強いアルカリ性薬液を使い美容師は度々手荒れに悩まされてきたが、弱酸性薬液を使うことで手荒れを改善し美肌へと導いてくれる。

　明るく活気に溢れるスタッフたちは、年に数回行われる社員交流会や社員旅行を通じて家族のように仲がよく、支え合いながら働いている。馴染み深い土地で働くも、新たなステージで活躍するも自分次第。なりたい自分を応援してくれる、心温まるような美容室だ。

　2019年2月。長岡駅前にオープンしたメンズヘアーサロン「シエスタ」。大人の男性が気兼ねなく、ゆったりとくつろいでいただきたいという願いから男性目線での頭皮や髪の悩みなど、プライベートな空間で丁寧なアドバイスやスタイリングが受けられる新しいヘアサロンもオープン。お店を任されているのは店長の青柳さんは「長年培った美容技術を活かしたスタイリングを心がけています。同性だから気兼ねなく話せる。髪の悩みなどなんでも気軽に相談してもらえたら嬉しいです」と話す。